医療用画像管理システム(PACS)へのマザーボード採用事例/ Micro-ATX AIMB-587
医師は、患者の人生を大きく左右しかねない多くの意思決定を下さなければなりません。効率よく意思決定を行い、患者のケア向上を図るため、医療現場はプロセスのデジタル化を推進しており、主な対象プロセスとしては以下の3つがあります。
①画像処理:システムを活用した高解像度画像のデータ分析
②意思決定:AIを用いて医師の意思決定をサポート
③現場運用:業務効率と信頼性の向上
システム要件
ソリューション
パワフルな処理と高速データ転送
AdvantechのMicro-ATX 産業用マザーボードである AIMB-587は、PACSのようなアプリケーション向けに開発されました。 AIMB-587は第10世代 Intel® Xeon-Wシリーズのプロセッサを使用しており、前世代のCPU性能と比較すると、マルチスレッドコンピューティングにおいて14%向上しています。また、 PCIe x16拡張スロットにAIアクセラレータボードを追加することで、高度な医療診断アプリケーションに対応できます。さらに、4x LAN、2x GbE LAN、2x 10GbE LANポート(オプション)に対応しています。 この10GbE LANでは、高解像度な画像・ビデオを送信する際に必要な「10 Gbit/sの帯域幅」を実現し、4x LANでは、あらゆる場面、様々なアプリケーションを構築するための選択肢をお客様へ提供いたします。
信頼性とプライバシーのためのデータ保護
データの機密性は、医療アプリケーションにおいて重要な要件です。 AdvantechのMicro-ATX マザーボード AIMB-587は、データを暗号化し、システム制御やプラットフォーム認証を実行できるTPM2.0をサポートしており、外部からの攻撃やデータ盗難からシステムを保護することができます。さらに、ソフトウェアRAID 0/1/5/10対応のSATAポート(最大8つ)を搭載しています。加えて、Microsoft Azureを使用することで、全データを保存するクラウドバックアップサービスを受けることが可能です。
早期市場投入を可能とする医療グレード品の提供
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まとめ
AIMB-587は、優れたパフォーマンスを兼ね備えたハイエンドな産業用マザーボードであり、PACSへ組込む上での最適なソリューションです。AIとの互換性によって医療でのデジタルプロセスを強化し、高速なデータ送信と高い信頼性を実現します。
採用製品
AIMB-587 Micro ATXマザーボード
- 第10世代インテル Xeon W /Core™ i9 / i7 / i5 / i3プロセッサ搭載
- PCIe x16(Gen 3)、1 x PCIe x4、1 x PCIe x1、1 x M.2 M-Key
- 4 x USB 3.2(Gen 2)、6 x USB 3.2(Gen 1)、最大8 x SATA III
- 4x LAN、2 x GbE LAN、2 x 10GbE LAN(オプション)
- 3画面独立表示が可能: 2 x DP / VGA / eDP
- TPM2.0をサポート(オプション)
- 「WISE-DeviceOn」、「Edge AI Suite」に対応
外観 |
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表面 |
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I/O |
マザーボードの規格
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