エッジAI推論アクセレレーションモジュール「VEGA-340」
「VEGA-340」はPCle x4フォームファクタに4x または8x Intel® MovidiusTM X VPUを搭載し、AI推論用のアドオン(新機能追加)が可能です。画像処理、コンピュータビジョン、ディープラーニングに最適化されたハードウェアアクセレレータにより、マシンビジョン、医療用画像診断、映像監視などのAIベースのビジョンアプリケーションに最適です。
高電力効率のエッジAI推論アクセラレーション
「VEGA-340」は8x VPUを搭載し、1x VPUの前モデル「VEGA-320」比で約8倍のパフォーマンスを提供します。またオブジェクト検出アプリケーションにおいて、8x Intel® MovidiusTM MyriadTM X VPUにより、「MobileNet SSDモデル」をIntel® CoreTM i3プロセッサと比較して約6倍の効率で実行可能です。「VEGA-340」はAdvantechの組込みボードやシステムのみならず既存の機器と容易に統合、AI推論を実行できるため、優れた電力効率とCPU/GPUリソースによりアプリケーションの拡張性を広げることができます。
エッジAIシステム開発用「Edge AI Suite」を提供
Advantechの「VEGA-340」付属の「Edge AI Suite」には「Intel® OpenVINOTMツールキット」が統合され、使いやすいグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)でエッジデバイス上のAI推論を可能にします。
Intel OpenVINO™ ツールキット 高性能なコンピューター・ビジョンとディープラーニングの開発作業を高速化し、ビジョン・アプリケーションへの組み込みを実現します。 |
AI推論の実行には付属の学習済モデル、または自身で独自にトレーニングしたモデルを使用することができます。GUIではエッジデバイス上のAI推論に加え、GUIダッシュボードで機器のステータス監視も可能です。「Edge AI Suite」の最新バージョンは「Intel® OpenVINOTMツールキット R3.1」を統合し、新規追加の学習済みモデルによりCPU/VPU双方の混合実行で、負荷を最適化する「YOLOv3のオブジェクト検出」のアクセラレーションが可能となります。
OpenVINO™ ツールキット ・OpenVINO R3.1とのインテグレーション ・推論性能の向上 での異機種環境の実行をサポート |
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事前学習済みモデル ・物体検出(YOLOv3) ・顔認識 ・人間の姿勢推定 |
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配置ウィザード ・クイックスタートチュートリアル ・各種ディープラーニングフレームワークに対応 ・CPU / VPU /メモリ監視 |
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サードパーティ製 AI SDK ・顔認識 ・車両分類 ・ナンバープレート認識 |
このGUIツールキットを利用頂く事で、エッジAIシステム開発の環境構築にかかる工数を短縮。AI処理の組込みと検証・最適化といったエッジAIシスステムの開発サイクルをスマート化する事が可能です。
Advantech Edge AI Suite と OpenVINOを使ったソーシャルディスタンス検出アプリのプログラミング・デモ事例
アドバンテックテクノロジーズ主催のオンラインセミナーで照会された、九州大学 DEVEL 代表 比嘉様によるAdvantech Edge AI Suiteを活用、Intel OpenVINOを使ったAIアプリ開発のデモです。
Intel Movidus VPU(AIアクセラレータ)を搭載した、Advantech製産業用コンピュータ上で動作させています。 事例はWEBカメラからの顔の位置を距離として検出し、かつ、複数人の人物の間隔=ソーシャルディスタンスを検出するプログラムになっています。 Pythonベースのプログラミングで約200ステップ(内50ステップはモデル抽出部)というシンプルなプログラミングで実現できています。
エッジAI 「VEGA-300」シリーズの主な特徴
画像解析AI アクセラレーション ・画像解析AIに最適化 ・既存のシステムに容易に統合 ・CPU / GPUの負荷を軽減 |
電力効率
・小型かつ省電力 ・エッジデバイスに最適 |
「Edge AI Suite」 ソフトウェア ・使いやすいGUI ・異種ハードウェアのアクセラレーション ・リアルタイムの機器監視 |
エッジAI システムのパフォーマンス最適化
Intel Movidius VPU (Vision Processing Unit) Intelが2019年11月に発表した次世代VPU(Vision Processing Unit)。高品質画像処理、コンピュータービジョン、ディープ・ニューラル・ネットワークに適した電力効率を実現する専用アーキテクチャを備えているため、最新のスマートデバイス上での複雑かつ高度なビジョン処理に適しています。 |
*Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Movidius、Intel OpenVinoは、アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporation の商標です。
アプリケーション別エッジAIへの要求
アプリケーション | ロボット/AGV/ドローン | 交通監視 | 相互情報キオスク | 医療画像分析 | 自動光学検査 |
求められる機能 | バッテリー駆動対応、コンパクトで容易に統合可能 | 低消費電力、高温度対応、マルチストリーミング機能 | コンパクトで容易に統合可能、コスト重視 | 高解像度、高画像濃度 |
高画像濃度、高いフレームレート (FPS) |
対応製品 |
VEGA-320 |
VEGA-330 |
VEGA-320& VEGA-330 |
VEGA-340 |
VEGA-340 |
VEGA-300シリーズ仕様概要
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VEGA-320 | VEGA-330 | VEGA-340 | |
SoC |
1 x Myriad X MA2485 | 1/2 x Myraid X MA2485 | 4/8 x Myriad X MA2485 |
フォームファクタ |
M.2 2230 (Key A + E) | フルサイズ mini PCIe | ロープロファイル PCIe x 4 |
寸法 | 22 x 30 x 3.63 mm | 30 x 50.95 x 4.86 mm | 171. 1 x 68.9 mm |
信号インターフェース | PCIe x 1 、USB 2.0 | PCIe x 1、USB 2.0 | PCIe x 4 、Gen 2 |
温度対応 | -20 ~ 60℃ | -20 ~ 55℃ | -20 ~ 60℃ |
消費電力 | 3.8W | 3.8W / 7.6W | 16.8W / 28W |
ドライバーサポート | Windows 10 Enterprise(64 bit)、Ubuntu 16.04.3 LTS(64 bit)、CentOS 7.4(64 bit) | Ubuntu 18.04. LTS(64 bit) Windows 10 Enterprise(64bit) |
その他のAIソリューション
産業用アプリケーション向けAdvantech AIプラットフォーム
AI時代の組込ソリューションとして、インテル Movidius AIアクセラレータを採用したモジュールボードや、AI開発環境の構築を容易とするツール類などをラインナップしております。
NVIDIA®製GPUを活用した産業用AI x IoTソリューション
Advantechは他のAI製品シリーズとして、NVIDIA®Jetson™、Quadro®、TeslaといったNVIDIAプラットフォームに対応するGPUを搭載したMICシリーズ、SKYシリーズ等を提供しています。
VEGA300シリーズによる画像処理・エッジAIシステムの実現
既存のコンピュータに容易に接続可能な、M.2、Mini PCIe、PCIex4などのインターフェイスに対応したエッジAIアクセラレーション・モジュールです。(※340シリーズ含む)
Advantechについて
Advantechは、IoTインテリジェントシステムおよび組込みプラットフォームの分野でグローバルトップシェアのインダストリアル・プラットフォームメーカーです。「Enabling an Intelligent Planet(インテリジェントプラネットの実現)」をコーポレートビジョンに掲げ、近年はIoT、ビッグデータ、AIのトレンドを取り入れ、エッジインテリジェンスなWISE-PaaS AIoTプラットフォームとマーケットプレイスのインダストリアル業界向けソリューションを提供し、クライアントとビジネスパートナーとが結びつきを深め、AIoT時代の新たなビジネスをCo-Creation(共創)できるエコシステムの実現を進めています。
(ウェブサイト:www.advantech.com)
アドバンテックテクノロジーズ(ATJ)について
アドバンテックテクノロジーズ株式会社 (略称:ATJ、旧オムロン直方) は、Advantechグループの日本国内拠点として、Advantech製品の販売ならびに、医療設備、ロボット産業、設備産業などのインダストリアル向け電子機器のMade In Japan 開発・製造サービス(DMS/ODM/EMS)を提供しています。Advantechの豊富なAIoT関連製品を日本国内のお客様ニーズに合わせたカスタマイズサービスにも対応し、AI x IoT時代の新たなデザイン・イン・サービスをご提案致します。