ビデオ監視ソリューションへの導入事例/AIMB-586 サーバグレードのマザーボード
産業界全体でセキュリティへの関心が高まるにつれて、ビデオ監視の分析と機能性の需要が増えています。事象を記録することがセキュリティと安全性を高める一方、監視システムには高いコンピューティング性能や大型メディアストレージ拡張機能、アジャイル(機敏)で正確なデータ送信と情報管理を目指したIPカメラとネットワークとの安定した接続が必要です。
課題:リモート監視システム
現在の監視システムは、シンプルな低解像度のビデオキャプチャや4Kビデオキャプチャの高解像度解析を活用して、ビデオの記録からビジネス価値を引き出す巨大ネットワークに進展しています。近年ではIPカメラの解像度はさらに向上し、4Kカメラでは1080pカメラの8倍のデータが生成されますが、同時にストレージインフラの容量と帯域を圧迫してしまいます。
また、目標と関連した物体と事象のリアルタイムセキュリティ探知のようなカメラベースの解析では、大量のデータが生成され、システムオペレーションを維持する高性能プロセッサが必要となります。そのため、リモート監視システムにおいては、データ通信とリモート管理用にエッジシステムおよびクラウドサーバを接続できる高信頼の無線・有線のネットワークが求められています。
さらに、バックエンドのデータセンターでは物体検出とデータ送信に加え、リアルタイム処理によりコンピュータへの負荷が増大します。エッジデバイスで収集された監視データは量的・数的に急増し、ハイパフォーマンスな要求に対応できるストレージソリューションが必要となり、監視システムは以下の課題に直面しています。
- 高性能プロセッサの需要
- 高信頼性ネットワーク接続による大量のデータ送信
- 多目的に応える複数のI/Oポートと拡張スロット
- ノンストップ作動を支援するリモート管理
- 野外での安定したデータ保護
ソリューション
Advantechはこうした需要に応えるため、高い拡張性とソフトウェアRAIDセキュリティを備えたサーバグレードのMicro-ATXマザーボード「AIMB-586」を提供しました。
「AIMB-586」のプラットフォーム/フォームファクタ
サーバグレードのMicro-ATXマザーボードである「AIMB-586WG」は、最大8コアまで搭載可能で、第9世代Intel® Xeon®Eプロセッサを搭載し、最大128GBのECCメモリに対応します。これによりマルチスレッド性能を最大15%改善。様々なユーザーシナリオにおいてサーバグレードのコンピューティング性能を提供します。
複数のI/Oポートと拡張スロットとあわせて最大8つのSATAⅢポートを内蔵しており、お客様は機器を様々な場所のニーズに合わせて簡単に導入できます。
USB 3.1 Gen 2 最大10 Gbpsの 高速データ転送 |
NVMe M.2
630% の速度向上 (SATA接続との比較) 2280/2242 サポート |
Intel® Xeon CPU
CPU性能UP 最大8コア |
主な特徴
- 第8/9世代Intel® Xeon / Core™i7 / i5 / i3プロセッサ対応
- 4つのU-DIMMソケットが最大64GB DDR4 2400/2666 MHz SDRAMに対応
- HDMI2.0a(オプション)、2 DP ++、eDP / LVDS(オプション)ディスプレイ対応
- AMT 12.0およびIntel vProコンピテンシー対応
- PCIe Gen3、4 USB3.1、10 x USB2.0 / USB 3.0
- 最大4つのSATAIIIおよびクワッドGbE LAN、M.2(Mキー)、M.2(Eキー)対応
- ソフトウェアRAID 0,1,5,10、TPM 1.2 / 2.0(オプション)対応
- WISE PaaS / RMMおよび組み込みソフトウェアAPI対応
「AIMB-586」の主なアプリケーション | |
医療 |
監視システム |
AdvantechのMicro-ATX 産業用マザーボードは10年以上に渡り、組込みボード市場での主力製品となっており、標準品でありながら柔軟性のある設計はお客様より好評を頂いております。標準規格のフォームファクタは、ネットワークビデオレコーダーサーバー(NVR)システムにデータ入力可能な最新テクノロジーの優れたコンピューティング効率を提供します。マザーボードの柔軟性は複数のI/Oとスロット拡張性をサポートし、組込みアプリケーションにとって最適なマザーボード機能を提供します。
Advantechの産業用マザーボードは最新の Intel®、AMD デザインプラットフォームを搭載しています。
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国内での開発デザインサービスとカスタマイズ対応
日本国内においては、国内に開発・製造リソースを有する、アドバンテックテクノロジーズ(ATJ)にて、キャリアボードや周辺システムの開発製造も含めた、お客様専用システムの開発製造受託サービス(DMS)を提供する事が可能です。ATJはこれまで数多くのCOM Expressボードやそのキャリアボード・システムの開発を経験しており、日本国内メーカーの要求基準を満足した、きめ細やかなカスタム対応を実施する事が出来ます。
デザインサービスの事例:
キャリアボードの開発
ケース(筐体)含めたシステム開発
CPUボード自体のカスタム対応