DINレール対応小型エッジコンピュータ ARK-1221L & ARK-1250L
アドバンテックは、DINレール対応の小型エッジコンピュータの最新機として「ARK-1221L」「ARK-1250L」を発表しました。両製品は昨年リリースした「ARK-1220F」の後継機であり、超小型・堅牢・ファンレス設計、さらに、広範囲な動作温度範囲(-40~60℃)・電源入力に対応しています。また、5G/LTEに対応しており、工場やスマートシティなどのアプリケーションで、効率性・生産性をパワーアップさせることが可能です。
OSは、Windows 10とUbuntuをサポートしており、導入や組込みが簡単に行えます。さらに、オプションでTPMチップを追加し、ハードウェアベースで高度なセキュリティを実現します。
このように、マシンビジョン・デバイス制御・スマートファクトリーなど、キャビネットやスペースが限られた環境で使いやすい、前面I/Oを備えた設計となっています。
「ARK-1221L」産業向けファンレスゲートウェイ
ARK-1221Lは、Intel® Atom® x6413E Quad Core CPU(Elkhart Lake)を搭載しています。また、最大32 GB DDR4-2666メモリをサポートしており、演算量の多いIoT処理に適しています。また、システムのRAS・セキュリティをリモートでもマネジメント可能な管理ソフトウェア「WISE-DeviceOn」を活用し、デバイス状態の監視、電源オン/オフのリアルタイム制御、トラブルシューティング、ソフトウェア/ファームウェアのアップグレードなどの管理も実現した、5G対応のIoTゲートウェイを提供します。
ARK-1221Lは、「60 x 158 x 114 mm」というコンパクトなサイズながら、2x GbE(最大2500 Mbps)、2x RS-232/422/485、2x USB 3.2、2x USB 2.0、HDMI + DPなど、センシングデバイスとの接続が可能な豊富なI/Oを特長としています。
また、Wi-Fi / 5Gモジュール接続、mPCIe、M.2 E Key ・B Keyなどの内部拡張スロットをもち、オートメーションアプリケーションに最適です。
ARK-1221L 外観 |
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前面図 |
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側面① 側面⓶ |
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アンテナ拡張で5Gに対応 |
「ARK-1250L」AIを加速させるオートメーションシステム
ARK-1250Lは、第11世代 Intel® Core™ i5/i3 プロセッサー (Tiger Lake)搭載しており、AIによるディープラーニング機能と低消費電力で、応答性の高い高性能なコンピューティングパワーを特長としています。
また、豊富なI/O、10種類以上のiDoor I/O拡張モジュールに対応しています。これらのモジュールを追加することで、AOI、AGV/AMR、産業機器制御アプリケーションに柔軟に対応することができます。
▲Advantech i-Doorモジュールのラインナップ
また、モーターとレーダーセンサー用に4x RS-232/422/485、ロボットアーム用に1x CANbus(オプション)、ビジョンカメラなどの周辺機器用に3x USB 3.2、接続用に3x GbE(2つは最大2500 Mpbs)に対応できます。さらに、mPCIe/mSATA、M.2 Eキー(Wi-Fi)、Bキー(5G)、内蔵USBピンヘッダー(セキュリティドングル用)などの内部拡張スロットがあり、ユーザーがソリューション機能を強化できるよう支援します。
ARK-1250 外観 |
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前面図 |
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側面①
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側面図① |
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側面⓶ |
側面図⓶ |
また、ARK-1250Lは、アドバンテックのDeviceOn/iEdgeを搭載し、Modbus、OPC-UA、その他のPLCベースプロトコルを含む標準産業プロトコルをサポートし、マシンの状態監視・リアルタイム反応・異常通知をユーザーフレンドリーなインターフェイスで提供します。
ARK-1221L |
ARK-1250L |
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最新のDINレール対応小型エッジコンピュータ「ARK-1221L & ARK-1250L」を実機でご覧になりたい方にオススメの情報です。
アドバンテックは9月14日(水) 、東京の品川フロントビル会議室にて「デザイン・イン フォーラム 東京(ADF)」を開催します。「ARK-1221L & ARK-1250L」や多数の組込み製品の実機、組込みソリューション、及びEdge AIの活用事例を一斉に展示します。ご興味のある方はぜひ、当イベントに足をお運びください。