半導体・ICテスト装置への COMボード導入事例/ SOM-6883 & SOM-7583
なぜ半導体・ICテスト装置はアップグレードが必要なのか?
ハイパワーを要するアプリケーションの増加に伴い、AdvantechのSOMチームは、半導体およびICテスト装置の分野でお客様により良いサービスを提供することに努めています。現在の半導体およびICテスト装置は、CPU、SoC、SSD、メモリ製品などの集積回路基板やチップセットのバッチテスト用に設計されており、1台のテスト装置で、複数のライン上の製品を同時にテストすることが可能です。
IC製品のバッチテストを低コストかつ効率的に行うために、ICテスト装置は被試験デバイスと同量のファンクションボードを備え、ファンクションボードは予めロードされたテストプログラムを用いてICをテストする傾向にあります。
またテストプログラムが複雑化していることから、平均テストサイクルを短縮するため、メモリ容量の大容量化とデータ転送の高速化が重要な要件となっています。1台のICテスト装置には何百ものモジュールが搭載されており、システムを小型化して確実に動作させるために、最適化されたサーマルソリューションを備えたコンパクトなボードが好まれます。
SOM-6883とSOM-7583の特徴
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AdvantechがSOMにどのような価値を提供するのか?
最新のCOM Expressソリューション(SOM-6883およびSOM-7583)は、コンパクトなサイズで、システムを最小化するのに役立つ上に、エンドユーザーは独自のアプリケーション開発に集中できます。どちらのソリューションも第11世代インテル® Core™ プロセッサをベースにしています。「SOM-7583」の最大TDPは28ワットで、ファンレス冷却ソリューションで優れた性能を発揮するように設計されています。統合された銅製ヒートパイプが効率的な熱伝達を可能にする一方で、最適化されたフィンピッチ設計により、最大の熱伝達領域と換気フローを実現します。全高が1U(4.4cm)未満の統一されたサーマルモジュールは、お客様が独自のシステムレベルのサーマルソリューションを設計するのに最適です。
PCIe Gen.4に対応した「SOM-6883」は、高データ伝送を要するアプリケーションを対象としています。お客様は、キャリアボード上にFPGAを追加することでPCIe Gen.4を利用し、産業ノウハウの機密性を保ちながら、独自のドメインに特化した機能を開発することができます。また、オンボードメモリを搭載し、オプションで追加可能なSO-DIMMソケットを介してメモリを拡張できるため、システム設計にバリエーションを持つことができます。
「SOM-7583」および「SOM-6883」は他に以下の特徴を備えています。
- 両製品はAdvantechの社内設計によるQuadro Flow Cooling System(QFCS)サーマルソリューションに対応しており、システムをスロットリングなしでフルスピードで動作させることができます。
- 他にも、広い範囲の電圧入力に対応し、-40~85°Cの拡張温度で動作するように設計されています。オンボードのNVMe SSDは、お客様がライセンスを取得したソフトウェアOSのプリロードをサポートしています。
- Advantechのデバイス管理ソフトウェア「WISE-DeviceOn」を使用して、デバイスの動作状態をリモートで監視することができます。
- ICテスト装置メーカーは、効率性と安定性を最も重視していますが、両製品はその要件に応え、テストの生産性とシステムの拡張性を保証します。
SOM-6883 | |
表面 |
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SOM-7583 | |
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Advantechについて
Advantechは、IoTインテリジェントシステムおよび組込みプラットフォームの分野でグローバルトップシェアのインダストリアル・プラットフォームメーカーです。「Enabling an Intelligent Planet(インテリジェントプラネットの実現)」をコーポレートビジョンに掲げ、近年はIoT、ビッグデータ、AIのトレンドを取り入れ、エッジインテリジェンスなWISE-PaaS AIoTプラットフォームとマーケットプレイスのインダストリアル業界向けソリューションを提供し、クライアントとビジネスパートナーとが結びつきを深め、AIoT時代の新たなビジネスをCo-Creation(共創)できるエコシステムの実現を進めています。
(ウェブサイト:www.advantech.com)
アドバンテックテクノロジーズ(ATJ)について
アドバンテックテクノロジーズ株式会社 (略称:ATJ、旧オムロン直方) は、Advantechグループの日本国内拠点として、Advantech製品の販売ならびに、医療設備、ロボット産業、設備産業などのインダストリアル向け電子機器のMade In Japan 開発・製造サービス(DMS/ODM/EMS)を提供しています。Advantechの豊富なAIoT関連製品を日本国内のお客様ニーズに合わせたカスタマイズサービスにも対応し、AI x IoT時代の新たなデザイン・イン・サービスをご提案致します。