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SOM-6883 第11世代 インテル Tiger Lake搭載 COM Express

2021/02/10

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2021年1月、Advantechは、第11世代 インテル® Core™プロセッサ(通称:Tiger Lake UP3)を搭載したCOM Express Compact Type 6モジュール「SOM-6883」を発表しました。「SOM-6883」が採用しているCPUにはGPU「Iris Xeグラフィックス」が内蔵されていることにより、GPUを拡張(増設)することなくリアルタイムAI処理、低消費電力かつ低遅延処理、医療用画像処理、製品の小型化などが実現可能となります。
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SOM-6883

 

 

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デュアルチャネルDDR4 3200メモリ(1x オンボード:16GB/8GB、 1 x SODIMM:最大32GB)の豊富なメモリ容量に対応し、高度なグラフィックス効果をサポート。2.5Gbase-T TSN LAN、PCIe Gen 4、USB 3.2 Gen 2など、超高速I/Oに対応している他、キャリアボードを介してUSB4(Thunderbolt)を活用することができ、最新のテクノロージをスピーディに構築することが可能となります。オンボードのNVMe SSDとTPM2.0、IBECC(インバンドECC)メモリ、幅広い電源入力、拡張温度対応により、医療、機械学習、ハイエンドの試験機器や防衛分野など、高い信頼性を要するアプリケーションでご利用いただけます。

 

主なアプリケーション

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機械学習

defence_820x529防衛

医療

第11世代インテル 10nmプロセッサ & Iris® Xeグラフィックスによる優れたパフォーマンス

「SOM-6883」は、10nmマイクロアーキテクチャの第11世代インテル Core™ プロセッサを搭載し、CPUとGPUを兼ね備えたAIアクセラレーション対応製品です。前モデルと比較して最大25%速い優れたコンピューティング性能と2.95倍のグラフィック性能、低消費電力(12〜28W)やリアルタイム通信の即時性を提供します。

 

また、GPUを最大96基、およびデュアルビデオデコーダーボックスを構成したインテル Iris®Xeグラフィックスにより最大4台の独立した4K出力、または2台の8K HDR出力をサポートする最初のCOM Express Compactモジュールです。

 

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COM フォームファクタ一覧(クリックして拡大)

 

「SOM-6883」は、インテル® Deep Learning Boost (インテル® DL Boost)VNNI(ベクトル・ニューラル・ネットワーク命令)を使用したAIアクセラレータを搭載していることから、CPUの処理効率、推論のパフォーマンスが大幅に向上しています。また、AIによるDXの加速を求めるお客様に対して、Advantechは必要に応じてインテル OpenVINOツールキットを提供しています。

TSN、PCIe Gen 4、USB4に対応し、2.5GbEのデータ伝送を実現

「SOM-6883」は、複数の最先端I/O技術をサポートしています。2.5G LAN、PCIe Gen 4、NVMe SSDの広帯域で超高速データ転送能力を備え、AI・IoTアプリケーション間での大容量データ転送を実現します。TSN(Time Sensitive Networking)を活用した2.5G LANに対応し、低遅延を要件とするオートメーションやエッジアプリケーションに最適です。この技術により、コマンド、アクション、安全情報を時間内に転送する際の通信プロセスにおいて、重要なデータを優先的に取得でき、リアルタイムトラフィックを確実に実行できます。

 

「SOM-6883」は従来の2倍のデータ転送速度を達成するPCIe Gen4をサポートする初のCOM Expressです。また、薄型USB-Type-Cコネクタを介して、DisplayPort、Thunderbolt、USB 3.2、USB2.0として構成・使用できる新規格USB4にも対応します。

過酷な環境に対応した信頼性と耐久性の高いデザイン

優れた性能に加えて、「SOM-6883」は多様なアプリケーションに適応するために、高信頼の設計がなされています。防振と耐衝撃用にオンボードのDDR4 3200メモリ(16GB/8GB)とNVMe SSD(最大64GB)を搭載しています。また、エラー訂正機能用のIB-ECCメモリ、サイバー攻撃対策用のオンボードTPM2.0チップ、8.5-20Vの幅広い範囲の電源入力、-40~85℃の幅広い動作温度をサポートしており、航空宇宙、防衛、鉄道、輸送、屋外通信アプリケーションを含むミッションクリティカルなアプリケーションの要件を満たします。

 

「SOM-6883」は、ハードウェアだけでなく、BIOSストレージ保護、セキュリティブート、BIOS電源管理、リモートハードウェア監視用の「WISE-DeviceOn」に加えて、システムの誤動作を防ぐための無線ソフトウェア更新をサポートしており、AI・IoTやインダストリアルIoT業界の多数のアプリケーションに適応できる信頼性の高いCOM Expressモジュールとして、ユーザーのソリューション実装をサポートいたします。

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主な特徴
SOM-6883_3D_Banner SOM-6883
  • COM Express R3.0 Compact Type 6モジュール
  • 第11世代Intel® Core™ i7/i5/i3/Celeron™ プロセッサ
  • オンボードDDR4 3200MT/s(最大16GB)およびSO-DIMM 3200MT/s (最大32GB)
  • 3x DDI、eDP/LVDS or VGAで4台の独立ディスプレイ対応
  • PCIe x4 Gen 4×1、PCIe Gen 3×5、USB 3.2 Gen 2×4、2.5G LAN、SATA IIIポート×2
  • Advantech iManager & WISE-DeviceOnをサポート
  • 温度対応: 標準: 0 ~ 60 °C、拡張: -40 ~ 85 °C

 

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Advantechについて

Advantechは、IoTインテリジェントシステムおよび組込みプラットフォームの分野でグローバルトップシェアのインダストリアル・プラットフォームメーカーです。「Enabling an Intelligent Planet(インテリジェントプラネットの実現)」をコーポレートビジョンに掲げ、近年はIoT、ビッグデータ、AIのトレンドを取り入れ、エッジインテリジェンスなWISE-PaaS AIoTプラットフォームとマーケットプレイスのインダストリアル業界向けソリューションを提供し、クライアントとビジネスパートナーとが結びつきを深め、AIoT時代の新たなビジネスをCo-Creation(共創)できるエコシステムの実現を進めています。

(ウェブサイト:www.advantech.com

アドバンテックテクノロジーズ(ATJ)について

アドバンテックテクノロジーズ株式会社 (略称:ATJ、旧オムロン直方) は、Advantechグループの日本国内拠点として、Advantech製品の販売ならびに、医療設備、ロボット産業、設備産業などのインダストリアル向け電子機器のMade In Japan 開発・製造サービス(DMS/ODM/EMS)を提供しています。Advantechの豊富なAIoT関連製品を日本国内のお客様ニーズに合わせたカスタマイズサービスにも対応し、AI x IoT時代の新たなデザイン・イン・サービスをご提案致します。

 

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