スマートキオスク導入事例/スリムな薄型1U PC EPC-T4286
Advantechは、セルフサービスキオスク向けに設計された組込みコンピューター「EPC-T4286」をリリースしました。Advantechの「EPC-Tシリーズ」の最新機種として、高機能なスモールフォームファクター設計を特徴としています。第9世代Intel®CPUプラットフォームに対応し、高いコンピューティング性能と多様なI / Oポートを備え、セルフサービス型キオスク端末のアプリケーションに最適です。
キオスク端末向けのスリムな1Uコンピュータ
システム・インテグレータは、多様な機能とスタイリッシュなスリムフォームファクター設計を備えたスマートキオスクへの需要の高まりに直面しています。上記の要件を満たし、キオスクの各コンポーネント、ならびにキオスクに組み込むPCを収納するには、筐体はなるべく小さなフットプリント(専有面積)でなければなりません。
Advantechの「EPC-T4286」は、セルフサービスキオスク市場で競争力のある製品であり、モダンなコンパクトシャーシに収納可能です。寸法わずか188 x 188 x 44 mm 、高さ1U(約44.5mm)で、以前の「EPC-Tシリーズ」の製品より33%縮小しているにもかかわらず、機能性を損なわずに筐体面積を確保し、キオスク端末内への統合を容易にします。
第8/第9世代 Intel®Core™iプラットフォーム
「EPC-T4286」は、AIアルゴリズム、機械学習、その他の高度なコンピューティングタスクを実行できるIntel® Core i7 CPU(65W)に対応しています。 6x COMポート、6x USBポート、3x LANポートを備え、キオスクで使用される周辺モジュールをサポートします。独自の放熱システムにより(特定のIntel® Core™ i CPUを使用した場合)、最大50°Cの動作温度でも正常に動作します。
「EPC-T4286」の主な電子部品、ケーブル、筐体は、ESD (静電気放電)対策およびEMC測定(EMC規格試験)の産業レベルの要件を満たす設計がなされており、多様なセルフサービスアプリケーションに適応できます。
人体と電子機器など帯電した物体同士が接触すると、静電気の放電が発生する現象を「ESD:Electro-Static Discharge(静電気放電)」と呼び、ESDによる製品・システムへの破壊を防止する対策がESD対策といいます。
EMC(electro-magnetic compatibility)は、電磁両立性を意味し、電気機器が発する電磁波(EMI)が他の機器やシステムに影響を与えず、また他の機器、システムからの電磁妨害を受けても影響を受けないことを指します。EMC試験には製品が出しているノイズの強さを測るEMI(エミッション)と、製品にノイズが飛び込んできても正しく機能しているかを試験するEMS(イミュニティ)の2つがあります。
参考サイト EMC測定の基礎 |
「WISE/Device-On」でメンテナンスコストを削減
キオスクシステムで使用されるエッジコンピュータとハードウェアデバイスは、定期的にコストのかかる検査とメンテナンスを必要とします。メンテナンス処理が適切に管理されていないと、資格要件を満たした正規の技術者に修理を依頼することになり、総所有コストの増加ですぐに予算の枠組みを超えてしまいます。
そこで、総所有コストを削減する対策が必要になります。Advantechのデバイスリモート管理ソフトウェア「WISE/DeviceOn」は、ハードウェアとソフトウェアの動作をリアルタイムで監視でき、エッジコンピュータをリモートで管理することで、システム障害を回避できる上に、無線によるソフトウェアのインストールが可能で、メンテナンスコストを節約できます。 さらに「WISE/DeviceOn」はBIOSをリモートで更新でき、BIOS復旧機能により、BIOS更新中の予期しない中断からシステムを保護できるため、総所有コストを削減しながら、EPC-T4286シリーズ製品の信頼性を高めることに寄与します。
主な特徴
- 高さ44.2mmの薄型コンパクト設計
(188 x 188 x 44.2 mm) - 第8/9世代Intel®CPU i7プラットフォーム対応
- 6X COMポート、6X USBポート、3X LANポートなどの多様なI/Oを搭載
- DC電源入力:12Vに対応
- 周辺機器の容易で迅速な取り付けが可能
- 1x 2.5インチの耐衝撃性ドライブベイ
- ウォール/ VESA /ラックマウントキットをサポート
I/O、外観 |
クリックして拡大 |
Advantechについて
Advantechは、IoTインテリジェントシステムおよび組込みプラットフォームの分野でグローバルトップシェアのインダストリアル・プラットフォームメーカーです。「Enabling an Intelligent Planet(インテリジェントプラネットの実現)」をコーポレートビジョンに掲げ、近年はIoT、ビッグデータ、AIのトレンドを取り入れ、エッジインテリジェンスなWISE-PaaS AIoTプラットフォームとマーケットプレイスのインダストリアル業界向けソリューションを提供し、クライアントとビジネスパートナーとが結びつきを深め、AIoT時代の新たなビジネスをCo-Creation(共創)できるエコシステムの実現を進めています。
(ウェブサイト:www.advantech.com)
アドバンテックテクノロジーズ(ATJ)について
アドバンテックテクノロジーズ株式会社 (略称:ATJ、旧オムロン直方) は、Advantechグループの日本国内拠点として、Advantech製品の販売ならびに、医療設備、ロボット産業、設備産業などのインダストリアル向け電子機器のMade In Japan 開発・製造サービス(DMS/ODM/EMS)を提供しています。Advantechの豊富なAIoT関連製品を日本国内のお客様ニーズに合わせたカスタマイズサービスにも対応し、AI x IoT時代の新たなデザイン・イン・サービスをご提案致します。