スマート宅配ロッカー事例/ 組込みコンピュータ EPC-R4680
過去10年間、Eコマースやネットショッピングが爆発的に普及するにつれ、オンラインシステムのサプライチェーンを支える「効率的なロジスティクス(Logistics)」への需要が高まり続けています。こうした需要に応え、さらなる出荷数の拡大、顧客満足度の向上を図るには、「インテリジェントなデバイス(Intelligent Devices)」の導入が必要不可欠です。特に、スマート宅配ロッカー(Smart Express Lockers)のグローバル市場は、今後5年間で約4.5%の成長率で拡大し、2024年には1億5,400万ドルに達すると予想されています。
某大手物流企業(B社)の課題
- 大量のオンライン注文に対処するため、件費とリソースを慎重に管理する「新たなインテリジェント物流ビジネスモデル」の導入
- デバイス内にクラウドサービスを導入し、デバイスの完全な制御と監視を行い、労働力を補完
ソリューション
Advantechは、Rockchip ARM Cortex-A17 RK3288 クアッドコア搭載のArmベースの組込みボックスPC、「EPC-R4680」をB社に提供しました。「EPC-R4680」は、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)向けで、多様なコンテンツに対応できるようHDMI+VGAによる2画面独立表示、5x USB2.0、1x USB OTG、6x UART、Giga Ethernet、8x GPIOなどの豊富なI/O接続に対応し、制御キャビネットや、スキャナー、カメラ、ネットワークなどへ高い拡張性を実現します。また、広範囲な動作温度(0~55℃、-20 ~70℃)で、半屋外の環境(Semi-outdoor Environments)においても安定した動作を保証いたします。
効果的なデータマイニング&情報解析で作業効率アップ
「EPC-R4680」は、キャビネット制御、データ取得の両方で主要な役割を果たしています。また、商品の購入者や、販売元、出荷内容、配送方法、クラウドまでのルートなどの全データが、「効果的なデータマイニングと情報解析(Effective Data Mining and Information Analysis)」を通じ、クラウドデータベースへと同期され、幅広く再利用されます。このように、「ECP-R4680」は、スマート宅配ロッカーの機能を向上させるだけでなく、作業効率を向上させます。
ECP-R4680
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採用製品 ECP-R4680
- 最大1.6GHzのRockchip ARM Cortex-A17 RK3288クアッドコア
- 2GB DDR3Lメモリと8GB eMMCをオンボード
- 2画面独立表示、4K HDMI、Full HD VGA
- 5 x USB2.0, 6 x UART, 1x GbE
- 広範囲動作温度:0~55℃、-20 ~70℃
- Android/Debian OS、WISE-DeviceOnに対応
Advantechについて
Advantechは、IoTインテリジェントシステムおよび組込みプラットフォームの分野でグローバルトップシェアのインダストリアル・プラットフォームメーカーです。「Enabling an Intelligent Planet(インテリジェントプラネットの実現)」をコーポレートビジョンに掲げ、近年はIoT、ビッグデータ、AIのトレンドを取り入れ、エッジインテリジェンスなWISE-PaaS AIoTプラットフォームとマーケットプレイスのインダストリアル業界向けソリューションを提供し、クライアントとビジネスパートナーとが結びつきを深め、AIoT時代の新たなビジネスをCo-Creation(共創)できるエコシステムの実現を進めています。
(ウェブサイト:www.advantech.com)
アドバンテックテクノロジーズ(ATJ)について
アドバンテックテクノロジーズ株式会社 (略称:ATJ、旧オムロン直方) は、Advantechグループの日本国内拠点として、Advantech製品の販売ならびに、医療設備、ロボット産業、設備産業などのインダストリアル向け電子機器のMade In Japan 開発・製造サービス(DMS/ODM/EMS)を提供しています。Advantechの豊富なAIoT関連製品を日本国内のお客様ニーズに合わせたカスタマイズサービスにも対応し、AI x IoT時代の新たなデザイン・イン・サービスをご提案致します。