効率的な自動券売機システムの構築
プロジェクトの背景
地下鉄の自動券売機(TVM)は、交通インフラの重要な役割を果たしています。メキシコのある大手自動券売機メーカーは、地下鉄の券売機に搭載するエッジコンピュータを探していました。このエッジコンピュータは券売機内のデータを処理するのに十分なコンピューティング性能を必要としました。
また、クラウドにアップロードする前に、取引データおよび監視カメラから取得したビデオデータをローカルに保存するのに十分なストレージ容量も必要でした。
さらに自動券売機は、プリンター、カードリーダー、カメラ、マイク、キーパッド、ディスプレイ、スキャナーなど、さまざまな周辺機器を必要とするため、多様なI/Oを必要とします。
券売機は、数多くの異なる場所に設置されることが多く、人件費やメンテナンスコストが高くなります。そのため、効率的なリモート管理ソフトウェアも重要な要件になります。
ソリューション
アドバンテックの「ARK-3531」は、この自動券売機(TVM)アプリケーションにとって理想的なソリューションとなりました。「ARK-3531」は、高度なコンピューティング性能を持つ第9世代 Intel®Core™プロセッサが搭載可能なソケットタイプのCPU設計を採用しています。さらに、大規模なローカルデータの保管用に最大3つのストレージデバイス(2x HDD/SSD; 1x SATA)をサポートします。また、M.2スロットにWi-Fiモジュールが搭載可能となっているため、自動券売機(TVM)をクラウド上にシームレスに接続できるほか、8x COM、8x USB、HDMI、VGAを含む豊富な I/Oを搭載しています。
効率的なリモート管理ソフトウェアとして、システム管理者は「ARK-3531」に統合されたアドバンテックのソフトウェア「DeviceOn/Kiosk+」を使用することで、異なる駅にある券売機をリモートで監視、制御、管理することができます。「DeviceOn/Kiosk+」はデバイスのステータス監視、キャッシュフロー分析、デバッグとメンテナンスの実行、ファームウェアとソフトウェアのリモート更新に対応しています。また、データセキュリティを強化するMcAfee のホワイトリスティングとAcronisのリカバリ機能が統合されています。
DeviceOn/ Kiosk+ PR動画
「ARK-3531」主な特徴
- 第9世代 Intel®Core™i3 / i5 / i7 / i935Wプロセッサをサポート
- デュアルディスプレイ対応:VGA + HDMI
- 最大64GBのSO-DIMMメモリ(デュアルDDR4 2666MHz)をサポート
- 9〜36VDCの幅広い電源入力、およびIP40規格の耐振動/耐衝撃認証
- 2x USB3.1、6x USB 3.0、8x COMポート、16ビットGPIOを含むマルチI/O
- 2x 内蔵2.5 "ハードドライブベイ(IntelのソフトウェアRAID 0/1)をサポート
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