パワフルな組込みPCでスマートロジスティクスを実現
倉庫内で用いられる「AGV(無人搬送車)」などのマシンビジョンアプリケーションでは、エッジ環境でもIPカメラや周辺機器を搭載できる強力なコンピューティングが必要不可欠です。こうしたスマートロジスティクス(IoTの最新技術を応用して物流効率を高める取り組み)アプリケーション内のコンピューターは、「マルチタスク機能」や「大量データ処理機能」、つまり数千にわたる製品の認識・分類・ラベリングを行いながら、包括的に分析、操作する機能が求められています。
課題
「マルチタスク機能」や「大量データ処理機能」の要件を満たすには、「パワフルかつ適応性の高い組込みPC」が必要不可欠です。そして、こうした組込みPCを継続的に作動させるには、倉庫に合わせてカスタマイズできる入出力ポートや拡張スロットを装備する必要があります。たとえ1棟の倉庫内でのアプリケーションであったとしても、複数の組込みPCが必要となる場合があるのです。
しかし、これらの要件を満たすには主に以下の2つの課題がありました。
- 倉庫内の組込みPCの設定構成をどのように行うか
- その設定構成をどのように隠すのか
新しいシステムの設定構成には時間がかかる上、費用も莫大にかかります。ビジネスの成功においては「Time To Market(市場へ速やかに展開すること)」も非常に重要であるので、課題ではありますが、要件さえクリアすることができれば他社製品と差別化できるチャンスにもなります。
ソリューション
アプリケーション・イメージ
Advantechの「EPC-P3066」はこうしたマシンビジョン向けに開発された組込みPCです。第9世代 Intel® Desktop CPUプラットフォーム、複数の拡張スロットを搭載することでパワフルな演算機能を誇り、エッジ環境でもマシンビジョンを正確かつ簡単に実現することができます。
「EPC-P3066」は、対応ライザーカードや、AdvantechのiDoorモジュールをはじめとする4x PCI/PCle拡張スロットに対応しており、マシンビジョンエッジコンピューティングを活用するためのGPUカードやキャプチャーカード、モーション制御カード、PoEカードなどを幅広く組み合わせ、多様なアプリケーションに適応できます。
EPC-P3066 4x 拡張スロット対応
「iDoor」 モジュラー式I/Oでシステムの機能を容易に拡張
iDoor ラインナップ
このように、個別のPCI/PCle、iDoorモジュールを差し込むだけで、専用のエッジコンピューターを簡単に構成設定することができます。こうした多様な拡張オプションを利用すれば、スマートロジスティクスのビジネスに対応できるフレキシブルなソリューションが可能となることでしょう。
Advantechでは、多様性の追求によって生み出される複雑な問題を解決するため、最速発注サービス「CTOS」の立ち上げを計画中です。CTOSではAdvantechのグローバル製造ネットワーク、ロジスティクスサポートを活用していく予定です。このサービスを活用し、互換性のあるモデルや周辺機器、シャーシを伴うデータベースを構築します。入出力ポート、接続オプション、CPUプラットフォーム、OSシステムの中からさまざまな組み合わせを選択できるため、専用コンピューターを便利に、そして効率的に構成することができるのです。
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