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LoRaWAN® スマート振動センサー WISE-2410

2022/01/26

アドバンテックは、南・北アメリカ、ヨーロッパ、アジアの産業オートメーション市場のニーズに応えていくために、LoRaWAN®ネットワークでのIoTソリューションの展開を簡素化した、世界的 LoRaWAN®ネットワークサーバーソリューション企業であるActility(アクティリティー)と提携しました。

 

まず始めに、提携先(ActilityThingPark Enterprise IoT プラットフォームを組み込んだアドバンテックの新製品WISE-2410LoRaWAN®スマート振動センサを発表しました。センサーは機械の表面温度をモニタリングし、振動値と予知されるメンテナンス対応のための特性値を自動的に計算します。

WISE-2410

 

 

簡単かつ効果的なデータ収集

従来の工場は多くを手作業による検査に頼っており、人的リソースをそのために使うことになります。このことは、想定外の偶発的な事象を検出するのが困難であり、生産コストの増加と競争力の低下につながる可能性があることを意味しています。対して、スマートマニュファクチュアリングはセンサで大量のデータを獲得し、オートメーションを推進します。予知保守と機械学習を可能にした、高いレベルの適応性やデジタルワークフローによる製造技術が組み込まれた新しいコンピュータは、急激な設計変更と柔軟な戦略変更を可能にします。

 

スマートマニュファクチャリングは、生産パフォーマンスの改善のために、機械に接続し工程を自動化する、IoTテクノロジーを採用しています。予知保守は強力な特徴で、製造業者に効率性とトラブルフリーな操業という利点をもたらしています。デロイトの市場調査によると、予知保全により、工場設備の機械の稼働時間が最大20%アップすると言われています。

 

これらのニーズに応えるために、アドバンテックはActilityと共同で、Actilityの「ThingPark Enterprise プラットフォーム」での新たなLoRaWANスマート振動センサ「WISE-2410」を発表尾しました。「 WISE-2410」は、振動値を計算するためのさらなる変換関数を用いて、オリジナルの振動データをスペクトル情報に変換できます。

 

LoRaWAN スマート振動センサ「WISE-2410」

 

LoRaWANテクノロジーを用いた大変つながりやすいワイヤレス伝送技術を特徴とし、オペレーターは「WISE-2410」などのデータ回収ノードを迅速かつ広範囲にインストールして、データを収集してコントロールセンターに転送することができます。その上、RMS速度と「ISO 10816-3」標準規格の固有値との相互比較により、エンドユーザーは、ポンプ、空気圧縮機、ファンなどのモーター駆動の機械設備の作動状況を正確に予測可能となります。

 

LoRaWAN スマート振動センサ「WISE-2410」の開梱とデモンストレーション

ThingPark Enterpriseによる産業施設のデジタル化

振動モニタリングや水量計測といったIoTを使用した場合のバリューチェーンにおいて、Actilityは企業向けのLoRaWANネットワークサーバーである「ThingPark Enterprise」を搭載した接続レイヤーを提供します。「ThingPark Enterprise」は、現在世界中で35,000以上の商用ゲートウェイを管理している主要なLoRaWANプライベートネットワーキングソリューションです。これにより、完璧に管理された専用のLoRaWANネットワークを展開できます。センサ、ゲートウェイ、データルーティングなどの、あらゆるネットワークのコンポーネントは、独自のものであり、使いやすいユーザーインターフェイスで管理されます。「WISE-2410」は、あらゆるIoTクラウドプラットフォームでのデータの取込みや加工、処理を簡単にするためのIoTドライバーを含めて、「ThingPark Enterprise」の充分な認定を受けています。

 

「ThingPark Enterprise」ができること
  • 水平方向でのインフラで、あらゆるIoTの使用シーンをサポートします。
  • デジタル変換をスムーズにし、ほとんどのセンサの配線をなくします。
  • 屋内/屋外のトラッキング、スマート計測、スマート照明、保安などを可能にします。
  • ゲートウェイまたはデバイスの選択を柔軟にします。
  • 拡張可能で安全であるため、コンセプトの実証から始めてスケールアップしてフル装備にしていくことができ、
    アドバンテックのデバイスの有用性を広げます。
  • 産業設備のデジタル化を促進します。

アドバンテック&ActilityによるLoRaWANソリューション

産業用アプリケーション機器マーケットのグローバルリーダーとして、アドバンテックとActilityは協働し、世界の産業用IoTおよびスマート製造市場を牽引しています。 Actilityにとってアドバンテックとの協業は、あらゆる産業用IoT利用シーンに対処可能なエンドツーエンドのIoTソリューションの将来の市場参入ポートフォリオを狙った戦略的提携となっています。

今日、データはあらゆる企業にとって不可欠な資産であり、スマートマニュファクチュアリングを導入するための鍵の一つにもなっています。産業用IoTを導入するペースが加速し、市場競争がより激化したものになり、アドバンテックは、その強力な研究開発能力と深い産業経験を梃に、産業をデジタル変換することでスマートマニュファクチュアリングの利益を獲得したいと望む製造業界の顧客を支援し、利益率を高めます。

 

アドバンテックのIIoTグループ、共同部門長 Chingpo Lin氏は以下のように述べています。

「製造業者のインテリジェント化の度合いは重要なポイントに達しました。アドバンテックは、産業用IoTアプリケーションの開発により注力し、お客様が最小限の労力でスマート製造環境を構築できるよう協力し、データの有用性を用いて企業の競争力を強化し、Win-Winとなるソリューションを創造します。」

 

続けてActility CEOのOlivier Hersentは以下のように述べています。

「アドバンテックとActility 両社のIoT分野においての高度の専門技術を活用することにより、IoTプロジェクトと実用との展開において産業に大きな利益ががもたらされることでしょう。この提携は、スマートマニュファクチャリングソリューションを効率的に使いやすく、そしてグローバルなものにすることが可能です。」

 

お問い合わせはこちら

 


■アドバンテックについて

Advantech

アドバンテックは、IoTインテリジェントシステムおよび組込みプラットフォームの分野でグローバルトップシェアのインダストリアル・プラットフォームメーカーです。「Enabling an Intelligent Planet(インテリジェントで持続可能な地球を実現する)」をコーポレートビジョンに掲げ、近年はIoT、ビッグデータ、AIのトレンドを取り入れ、エッジインテリジェンスなWISE-PaaS AIoTプラットフォームとマーケットプレイスのインダストリアル業界向けソリューションを提供し、クライアントとビジネスパートナーとが結びつきを深め、AI・IoT時代の新たなビジネスをCo-Creation(共創)できるエコシステムの実現を進めています。 

 

■Actilityについて

 

 

Actilityは、IoTに対する低電力広域エリアネットワーク(LPWAN)産業用接続ソリューションのグローバルリーダーです。ThingPark™プラットフォームとネットワークテクノロジーを提供し、統合的、拡張的かつ有用なネットワークをつかい、多くの公共及び民間の無線IoTネットワークを設置・運用・維持しています。国内のLoRaWAN®ネットワークサービスプロバイダー50以上と数百もの企業が「ThingPark™」を信頼し、世界中に拡がってます。子会社のAbeewayを通じて、 Actilityは、特許取得済みの超低電力の電流制御ソリューションも提供しています 。「ThingPark Market」は、使いやすく、運用シーンでの運用を早められるよう、相互運用可能なIoTゲートウェイ、デバイス、およびアプリケーションの最も多くの選択肢を提供しています。

(ウェブサイト:https://www.actility.com/

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