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マルチなI/Oを備えたファンレスBOXコンピュータ ARKの特長と導入事例

2024/09/17

アドバンテックは、産業用コンピュータのリーディングカンパニーとして、最新のファンレス組み込みボックスPCを提供しています。今回は、ARKシリーズの中でも特に注目すべき
4つのモデル、ARK-2251、ARK-1250L、ARK-1221L、ARK-1125Cの特長と用途・導入事例についてご紹介致します。

ARK-2251の特長

ARK-2551は第13世代のIntel® Core™プロセッサを搭載したエッジコンピュータです。

このハイスペックモデルは、以下の特徴を持っています:

  • 高性能なGPU: インテル® Iris® Xeグラフィックスを内蔵しており、グラフィックス処理に優れた性能を発揮します。
  • 最大64GBのDDR5メモリ対応: 大容量メモリにより、複雑なタスクやアプリケーションを効率的に処理できます。
  • ファンレス設計: 静音で信頼性の高い運用が可能です。
  • 広範なI/Oポート: HDMI、CANBus、2.5GbEなど、19以上の標準I/Oポートを備えています。
  • 厚さわずか54mm: スリムなデザインで、限られたスペースの産業用アプリケーションに最適です。
  • 広範な動作温度範囲: マイナス20℃からプラス60℃までの環境で安定した動作を保証します。

ARK-1250Lの特長

ARK-1250Lは第11世代のIntel® Core™ i5/i3プロセッサを搭載したDINレール対応のファンレスボックスPCです。

以下に特徴を示します:

  • 高性能なプロセッサ: 第11世代のIntel Core i5/i3プロセッサを搭載しており、AIによるディープラーニング
    相当なスペックと低消費電力で応答性の高い高性能なコンピューティングパワーのCPUを提供します。
  • 豊富なI/Oポート: フロントサイドベゼルに必要なI/Oポートを搭載しており、3つのIntel GbE、4つの
    RS-232/422/485シリアルポート、3つの拡張スロット(M.2 E-Key 2230、M.2 B-Key 2280、1つの
    mPCIeスロットを備えています。
  • 同時デュアルディスプレイ: 最大2台の同時画面表示が可能で、1つの4K HDMIポートと1つのVGAポートをサポートしています。
  • 広範な電源入力と動作温度範囲: 12V〜24Vの幅広い電源入力と-30°Cから60°Cまでのワイドな動作温度範囲を持っています。

この製品は、工場オートメーションやロボットアプリケーションなどの産業用途に最適です。

ARK-1221Lの特長

ARK-1221Lは、DINレール対応の小型エッジコンピュータで、産業向けファンレス

ゲートウェイとして設計されています。以下に特徴を示します。

  • プロセッサとメモリ: ARK-1221LはIntel® Atom® x6413E Quad Core CPU (Elkhart Lake)を搭載しており、最大32 GB DDR4-2666メモリをサポートしています。これにより、演算量の多いIoT処理に適しています。
  • I/OポートとDINレール設計: 前面にI/Oポートを搭載したDINレールを採用しており、2つのIntel GbEポートと2つのRS-232/422/485シリアルポートを提供しています。

さらに、システムのRAS・セキュリティをリモートでもマネジメント可能な管理ソフトウェア「WISE-DeviceOn」に
対応しているので、管理者側のライセンスをご購入いただき活用すれば、デバイス状態の監視、電源オン/オフのリアル
タイム制御、トラブルシューティング、ソフトウェア/ファームウェアのアップグレードなどの管理することができます。
5G対応のIoTゲートウェイとして、高性能と信頼性を提供しています。

ARK-1125Cの特長

Intel® x7211E (Alder Lake N) プロセッサを搭載したエッジコンピュータで、16GBのDDR5-4800メモリをサポートしています:

  • 多様な外部I/Oオプションを備えており、4つのRS-232/422/4851、1つのGbE(最大2500 Mbps)、
    2つのUSB 3.2、2つのUSB 2.0、および1つのHDMIポートを接続できます。
  • 内部インターフェースには、M.2 2230 E-Key、2242 M-Key、および2280 B-Keyスロットがあり、
    NVMe SSD、ワイヤレスモジュール、およびM.2フォームファクターのAIアクセラレータカード
    (たとえばHAILO 8)をサポートしています。

これにより、スマートファクトリーのエッジでAIアプリケーションを実行できます。さらに、選定されたメモリとSSDにより、エネルギースター認証を取得しており、
省電力と環境に優しい運用を実現しています

アドバンテックのARKシリーズは、コンパクトなファンレス組み込みコンピュータで、多様なI/Oを備えています。これらのシステムは、低消費電力と省スペース特性により、シンクライアント、ファクトリーオートメーション、スペースの限られたアプリケーション向けに効率的なパフォーマンスを提供します。以下にいくつかの特徴を示します:

1. 超小型サイズ: ARKシリーズはコンパクトなボディを持ち、放熱穴のないファンレス設計です。

2. 多様なI/O: シリアルポートやUSBなど、幅広いI/Oのバリエーションを提供しています。

3. 耐久性: IP40の防塵性、5Gの耐振動性、50Gの耐衝撃性を備えています。

4. 自己検知機能: 自己管理、シームレスな通信、自動警告などの機能を備えており、異常報告やリアルタイムの監視が可能です。

アドバンテックのARKシリーズは、ファンレスで省スペースの組み込みコンピュータであり、高度な信頼性と優れた性能を提供します。これらの製品は、柔軟なI/O、独立/統合型の動作機能、拡張およびカスタマイズ機能を備えており、最も厳しいアプリケーション環境でも優れたパフォーマンスを発揮します。日本では、主に製造業界で制御用PCやゲートウェイPCとして装置や設備に組み込まれて使用されることが多いです。他社の小型ファンレスPCと比較して、CPUやメモリの柔軟なカスタマイズが可能でハイスペック化できる点や、同程度のスペックのファンレスPCに比べて比較的リーズナブルな点が選ばれる理由となっています。

アドバンテックのARKシリーズは、産業用アプリケーションに最適な高性能かつ耐久性のあるファンレス組み込みボックスPCを提供しています。各モデルは、それぞれの特長を持ち、さまざまな用途に対応可能です。これらの製品を活用することで、効率的で信頼性の高いシステムを構築することができます。

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