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IoTゲートウェイ活用によるエアコンプレッサのリモート管理

2020/07/16

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最新の調査資料によると、2025年までにIoTに接続されるデバイスが386億個にまで増加すると予測されており、既にその状況を実感できるソリューションやサービスが日々私たちの目の前に登場してきています。今後もより多くのデバイスがインターネットに接続されていくことは確実です。それに伴い、現場(エッジ)から大量のデータが生成され、デバイス管理、データ収集、伝送が必要になる中で、エッジコンピューティング用のゲートウェイの需要がますます高まっています。

コンプレッサのリモート管理に向けた課題

ある大手エアコンプレッサメーカー(B社)は、リアルタイムのデバイス管理データ(温度、圧力、振動、稼働時間)を取得するため、コンプレッサの分析、寿命評価、予測メンテナンスを実行できるソリューションの導入を検討していました。エアコンプレッサは通常、適切なイーサネットインフラがほとんどない環境に設置されるため、不安定な電源に対応する幅広い電圧入力、過酷な環境下での幅広い動作温度範囲、ネットワーク展開を容易にするワイヤレス拡張機能などを備えるエッジコンピューティングのゲートウェイが必要になります。さらに、簡便なモニタリングと複数ユーザーのアクセス権限制御を行うクラウドベースのサービスも必要でした。

 

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エアコンプレッサ
(サンプル)

ソリューション
ゲートウェイコンピュータのソリューション

Advantechのエッジコンピューティング・ゲートウェイ「EPC-R3220」は、TI Sitara AM3352 Cortex-A8プロセッサと統合されており、高いコンピューティング効率&コストパフォーマンス、低消費電力を備え、2ギガビットのイーサネット、2 X RS-232/422/485、6X GPIO(マルチI/Oインターフェース)を提供します。また、組込みエッジコンピューティングゲートウェイの要件の大部分をカバーでき、広範囲の電源入力と動作温度により不安定な電力による損傷からシステムを保護し、産業分野で安定して稼働します。

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EPC-R3220

結果

B社は「EPC-R3220」を採用したことで、エアコンプレッサの生産管理性が向上し、機器のネットワーキングとリモートモニタリングによりメンテナンスコストを削減でき、効率的な現場管理を実現しました。

 


「WISE-DeviceOn」によるリモート管理

「EPC-R3220」にはAdvantechのデバイス管理ソフトウェア「WISE-DeviceOn」が組込まれており、効率的で信頼性の高いリモート監視の実行、機器の動作ステータスの追跡、運用と保守の効率を向上させる無線ソフトウェア(OTA)アップグレードに対応しています。

 

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WISE-DeviceONの詳細はこちら(動画)

 


採用製品「EPC-R3220」の特徴
  • TI Sitara AM3352 Cortex-A8 プロセッサ搭載
  • LTE用にデュアルイーサーネット、Wi-Fi / Bluetooth、Mini-PCIeに対応
  • 1GBメモリと8GBストレージフラッシュを内蔵
  • 2GbE、2X RS-232/422/486、6X GPIO、1X USB
  • 電源:12~24VDC、動作温度:-20~70℃
  • WISE-DeviceOn、Linux Yoctoのサポート有り
  • ウォールマウント / ディンレール対応
  • BSMI/CCC/CE/FCC/VCI 認証取得済み
  • 寸法(W x D x H):139 x 85 x 30 mm
I/O、外観

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利用シーン

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Downsizing Gateway Solution

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省スペース型ゲートウェイコンピュータが、IoT化を加速
 
Advantechは、IoT化を加速させる装置メーカーやシステムインテグレータ様向けに、様々なタイプの小型ゲートウェイを提供しています。クラウドやシステム間での通信トラフィック量や通信の種類などで、必要とされる要件に合うゲートウェイをお選びください。

 

詳細はこちら(eDMへのリンク)


Advantechについて

Advantechは、IoTインテリジェントシステムおよび組込みプラットフォームの分野でグローバルトップシェアのインダストリアル・プラットフォームメーカーです。「Enabling an Intelligent Planet(インテリジェントプラネットの実現)」をコーポレートビジョンに掲げ、近年はIoT、ビッグデータ、AIのトレンドを取り入れ、エッジインテリジェンスなWISE-PaaS AIoTプラットフォームとマーケットプレイスのインダストリアル業界向けソリューションを提供し、クライアントとビジネスパートナーとが結びつきを深め、AIoT時代の新たなビジネスをCo-Creation(共創)できるエコシステムの実現を進めています。

(ウェブサイト:www.advantech.com

アドバンテックテクノロジーズ(ATJ)について

アドバンテックテクノロジーズ株式会社 (略称:ATJ、旧オムロン直方) は、Advantechグループの日本国内拠点として、Advantech製品の販売ならびに、医療設備、ロボット産業、設備産業などのインダストリアル向け電子機器のMade In Japan 開発・製造サービス(DMS/ODM/EMS)を提供しています。Advantechの豊富なAIoT関連製品を日本国内のお客様ニーズに合わせたカスタマイズサービスにも対応し、AI x IoT時代の新たなデザイン・イン・サービスをご提案致します。

 

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