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SSD&メモリの状態をリモートで監視・管理可能なソリューション「SQ Manager」を発表

2020/06/25

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2020年6月25日、アドバンテックテクノロジーズは、Advantech製のSSD・DIMMメモリ製品(商品名 SQFlash、SQRAM) 向けの新しいソフトウェアとして、SSDやDIMMの状態を監視・管理可能な「SQ Manager」を国内発表しました。この「SQ Manager」は、コンピュータ内に組込み・構成されているSSDやDIMMのリアルタイムのステータスをローカルまたはリモートの両方で監視し、SSDに対してはデータセキュリティ管理も可能な機能が搭載されています。IoT化が加速する産業用電子機器分野でにおいて、コンピュータ内に組込まれているSSD/DIMMなどの重要なデバイスの管理を実現するこの機能は、システム全体のRASを高め、安定性、メンテナンス効率を向上させるために重要なテクノロジーとなります。

 

SSD/DDRの状態監視をリモートで実現! SQ Manager 概要 (#01)

 

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Advantech SQ Manager Logo

「SQ Manager」は、AdvantechのIoTデバイス管理ソリューションである「DeviceOn」とネイティブに統合し、システム管理者はSSD/DIMMデバイスに簡単にアクセスし、必要な状態監視や保全のアクションをリモートで対応する事が可能です。また、産業用電子機器として、OSやアプリケーションプログラム、データ等が格納されているSSDに対するデータセキュリティは、今後もますますのリスク要素となってゆきます。「SQ Manager」は、最新のTCG-OPAL規格に完全に準拠(SATA、NVMeインターフェイス製品のみ)しています。 Advantechは、McAfeeアンチウイルスプログラムのSQFlashスペシャルエディションや、Acronisバックアップおよびリカバリソリューションなど、SQFlash SSD専用の統合セキュリティソリューションも提供し、お客様のシステムにおける、より一層のデータの整合性と信頼性のより高いシステム実現を支援致します。

 

 

 

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「SQ Manager」の画面例。リモートからエッジシステム上にある複数デバイスの状態を一括してダッシュボード表示可能

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対象エッジコンピュータをリモートで画面確認したり、リモート操作や自己診断・制御などの操作が可能

SQ Manager スマートフォン画面

SQ Managerはスマートフォンからの表示にも対応

 

 

エッジからクラウドまでの包括的な監視

アドバンテックテクノロジーズは、日本国内における産業向けAI x IoTプラットフォームのソリューションプロバイダーとして、ハードウェア製品のご提案だけに限らず、ソフトウェアも含め、お客様にトータルソリューションを提供しています。 AdvantechのSSD/DIMM製品であるSQFlashおよびSQRAMは、SSDの書込み寿命、耐久性やメモリ動作温度などのリアルタイムでの状態をローカルシステム内でアクセス・確認可能な管理ユーティリティを無償提供しています。 また、これからのAI x IoTの時代では、クラウドプラットフォームによるリモートでの管理性の実現は、大規模なシステムの展開とメンテナンスに不可欠な機能となります。「SQ Manager」は、SQFlashおよびSQRAMの監視機能をAdvantechの産業向けエッジコンピュータのリモート管理・クラウドベース管理ソリューションである「DeviceOn」にネイティブ統合しており、 SSDとDIMMのリアルタイム監視と動作履歴の参照を新しく設計された使いやすいダッシュボード画面からリモートアクセスできるようになりました。 SSDとメモリの情報に加えて、コンピュータの電源の安定性やネットワーク接続の信頼性などに関連するシステム情報がダッシュボード画面に統合され、システムの信頼性評価に関してより高度な管理機能を提供可能です。

 

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「SQ Manager」の画面。SSDの書込み寿命予測や利用量、SMART情報などをリモートから把握可能

 

TCG-OPALに適合したセキュリティ

Advantechでは、産業システムにおけるストレージデバイスのセキュリティ機能を強化するために、積極的な開発投資を進めています。アプリケーションの多様化に伴い、さまざまなOSおよびSSDインターフェイスのセキュリティ要件が急速に高まっている中で、Advantechでは2019年以降、自社のSQFlash SSD製品シリーズで、TCG-OPAL(Trusted Computing Group :コンピュータの信頼性と安全性を高める国際業界標準規格の策定規格団体)に準拠したAES-256内部暗号化をサポートしています。 お客様は、SQFlashセキュリティ管理ユーティリティと組み合わせることで、この確実なデータ保護メカニズムを独自のアプリケーションに簡単に活用できるようになります。 また、マルチOSをサポートするようにセキュリティ管理ユーティリティを進化させ、様々なOS環境でOPAL準拠のSQFlashストレージ製品を簡単に管理できるようにしました。このセキュリティ管理ユーティリティの EFI機能によって、OPALロックを設定し、BIOSでディスク認証を管理できます。

TCG-OPAL適合の製品ラインナップ

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SQFlashの詳細はこちら

 

「Together We Go Future」エコパートナーとのコラボレーション

産業システムにおけるストレージデバイスのセキュリティ機能を強化する中で、Advantechはエコパートナー企業とのコラボレーションも促進しています。例えば長年にわたるMcAfee社とのコラボレーションを通じて、アンチウイルスエンジンをSQFalshユーティリティに完全に統合することで、マルウェア攻撃を防止することに成功しています。 2019年後半からは、Acronis社と協力して、Acronisのバックアップ・リカバリソリューションをTCG-OPALセキュリティコマンドと連携することにより、高度で安全なバックアップおよびリカバリ管理ユーティリティを構築しました。

 

アドバンテックテクノロジーズ社は、日本国内で自社の保有する開発・製造体制によって、このSQFlashやSQRAMや、数多くのAdvantech製組込みボードなどを活用した、お客様専用の産業用電子機器(ハードウェア)のカスタム対応・組合せ対応などきめ細やかなテクニカルサービス体制と信頼の技術力で実現いたします。

 

 


SQ Manager(エッジ・ローカル版)について

SQ Managerのソフトウェアユーティリティは、Advantechの全てのストレージおよびメモリモジュールと連携しており、直感的なUI(ユーザーインターフェイス)で操作できるため、SQFlash SSDおよびSQRAM DRAMを容易に管理できます。さらに、SQ製品のリアルタイムのステータスやライフスパンを容易に監視できます。

 

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ディスクのステータスと耐久性の予測

ディスクの摩耗状態を示す明確な円グラフを表示するだけでなく、電源ON時間、温度、パワーサイクル・カウントに加えて、診断目的に応じたエラーログなど、リアルタイムなステータスのアップデート表示も可能です。さらに、過去の使用パターンを分析することにより、このユーティリティは、ドライブが確実に動作する期間(耐久性)を予測できます。また、ホストによるディスクの書き込み回数をカウントする機能を用いて、SSDの寿命を推定することができます。

 

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ディスクセキュリティマネジメントと暗号化

ディスクセキュリティ機能は、お客様のソフトウェア、ドライブアクセシビリティ、データアクセシビリティへの保護に特化しています。この機能を有効にすると、権限のないユーザーによるハッキングや悪用からデータを保護できます。

TCG準拠のドライブ暗号化とクイック消去

AES-256暗号化エンジンを活用することで、TCG-OPAL準拠の統合型自己暗号化ディスクは、Flash Lock 機能(特許取得済み)を介してSQFlashでシームレスに機能します。また0.01秒以内にディスクをパージ(削除)できるクイック消去機能を提供します。


 SQRAM Manager(温度監視ソフトウェア)

SQRAMマネジメント・ソフトウェアは、リアルタイムでDRAMの動作温度を監視でき、ユーザーは温度警告(アラート)をトリガーするしきい値を設定(定義)できます。

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(例)アラート温度の設定

アラート温度を65°に設定した場合、それを超えると自動的にユーザーへアラートが通知されます。一般的にメモリの動作温度は他の電子部品よりも高いため、この機能によるデバイス管理は有効です。


SQFlashの主な特徴
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広範囲をカバーする"SQ"rity

優れたセキュリティを搭載。当社のSSDはモニタリングからセキュリティ、ソフトウェア保護に至るまで、あらゆる機能を包括的に網羅しています。

全方位的な停電保護機能

あらゆる状況下でのデータ損失を確実に防ぐ、最新かつ安全なマルチステージの停電保護機能を搭載しています。

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NVMe SSDサーマルソリューション

最先端のサーマルソリューションにより、SQFlash NVMe SSDベース製品の熱性能と耐久性が大幅アップ。幅広い温度環境や過酷アプリケーションに対応できます。


SQRAMの主な特徴

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硫化保護

従来のDRAMメモリとは異なり、SQRAMメモリは、高温、高湿、大気汚染のある過酷な環境下で、二酸化硫黄による損傷を防止できるよう、耐硫黄抵抗器などのコンポーネントを採用しています。また、SQRAMにはDRAM SPD ロック機能を備えたメモリが内蔵されており、安定した動作を保証します。

SQRAM_Wide_Temperature_S幅広い温度環境に対応

SQRAMは、非常に幅広い温度範囲をカバーする製品群を提供できます。(極限温度対応 -40~85°C / 拡張温度対応 -20~85°C / 標準温度対応 0~85°C)また、SQRAMモジュールは全て、当社による動作条件の厳しい高温/低温ストレステスト、湿度テスト、12時間のバーンインテスト(Burn-In Test)に合格したものを採用しています。

 

 

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コーティング処理

高湿度や予期せぬ衝撃・振動に起因する腐食、酸化、水に関する問題を防止するため、SQRAMはコンフォーマルコーティングとアンダーフィルサービスを提供し、システムの信頼性と堅牢性を強化します。

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BOMの固定

当社のSQRAMは、長期供給にお応えする部品選定とBOMの固定により、一貫したマテリアルコントロールと品質、および基本3年間の長期供給を提供します。

 

sq_series_bannar (1)SQ製品の詳細はこちら


Advantechについて

Advantechは、IoTインテリジェントシステムおよび組込みプラットフォームの分野でグローバルトップシェアのインダストリアル・プラットフォームメーカーです。「Enabling an Intelligent Planet(インテリジェントプラネットの実現)」をコーポレートビジョンに掲げ、近年はIoT、ビッグデータ、AIのトレンドを取り入れ、エッジインテリジェンスなWISE-PaaS AIoTプラットフォームとマーケットプレイスのインダストリアル業界向けソリューションを提供し、クライアントとビジネスパートナーとが結びつきを深め、AIoT時代の新たなビジネスをCo-Creation(共創)できるエコシステムの実現を進めています。

(ウェブサイト:www.advantech.com

アドバンテックテクノロジーズ(ATJ)について

アドバンテックテクノロジーズ株式会社 (略称:ATJ、旧オムロン直方) は、Advantechグループの日本国内拠点として、Advantech製品の販売ならびに、医療設備、ロボット産業、設備産業などのインダストリアル向け電子機器のMade In Japan 開発・製造サービス(DMS/ODM/EMS)を提供しています。Advantechの豊富なAIoT関連製品を日本国内のお客様ニーズに合わせたカスタマイズサービスにも対応し、AI x IoT時代の新たなデザイン・イン・サービスをご提案致します。

 

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