SQRAM 高耐久DIMMソリューション
2020年2月、Advantechは米国国防総省の調達基準であるMIL-STD-810Gを取得し、強力な耐衝撃性、耐振動性、更に幅広い動作温度範囲(-40~85℃)を実現したSQRAM 高耐久DIMMを発表しました。
このDIMMには固定用のねじ穴も備わっており、物理的に負荷のかかる環境下で最適なパフォーマンスを発揮します。 |
|
SQRシリーズのSODIMMとECC SODIMMは2666MHzの周波数、8GB〜32GBの容量、温度監視ソフトウェア(SQマネージャ)に対応し、グローバルではミリタリ、交通/物流、および航空宇宙分野のハイ・パフォーマンス・コンピューティングでの採用実績があり、日本国内においても、耐衝撃性や高信頼性を求めるお客様にとって最適なメモリソリューションとなっています。 |
高耐久DIMMのアプリケーション事例
高耐久設計
過酷な動作環境下では、激しい衝撃と振動によってDRAMの動作が不安定になる恐れがあります。このようなリスクを回避するため、高耐久DIMMモジュールのPCBには2つのねじ穴が設けられており、CPUボードにしっかりと固定できます。
またMIL-STD-810G(米国国防総省の調達基準)に準拠した最高レベルの機械的衝撃テストや24時間の高温、低温バーンインテスト(Burn-In Test)に合格しており、幅広い温度環境下での動作、および耐衝撃性における高い信頼性を有しています。そのため、ミリタリ分野に限らず、あらゆる高信頼性アプリケーションに対応できます。
Advantechでは、フォームファクタの標準規格であるCOM Express Type7 Basicモジュールに準拠したSOM-5962を販売しており、お客様のシステムに合わせたねじ穴のカスタマイズサービスも対応可能です。
SQRAMマネージャ(温度監視ソフトウェア)
SQRAMマネジメント・ソフトウェアは、リアルタイムでDRAMの動作温度を監視でき、ユーザーは温度警告(アラート)をトリガーするしきい値を設定(定義)できます。
(例)アラート温度の設定 アラート温度を65°に設定した場合、それを超えると自動的にユーザーへアラートが通知されます。一般的にメモリの動作温度は他の電子部品よりも高いため、この機能によるデバイス管理は有効です。 |
SQRAM 高耐久DIMM (DDR4 2666) ラインナップ
主な特徴
|
SQRAMの主な特徴
硫化保護 従来のDRAMメモリとは異なり、SQRAMメモリは、高温、高湿、大気汚染のある過酷な環境下で、二酸化硫黄による損傷を防止できるよう、耐硫黄抵抗器などのコンポーネントを採用しています。また、SQRAMにはDRAM SPD ロック機能を備えたメモリが内蔵されており、安定した動作を保証します。 |
SQRAMは、非常に幅広い温度範囲をカバーする製品群を提供できます。(極限温度対応 -40~85°C / 拡張温度対応 -20~85°C / 標準温度対応 0~85°C)また、SQRAMモジュールは全て、当社による動作条件の厳しい高温/低温ストレステスト、湿度テスト、12時間のバーンインテスト(Burn-In Test)に合格したものを採用しています。
|
コーティング処理 高湿度や予期せぬ衝撃・振動に起因する腐食、酸化、水に関する問題を防止するため、SQRAMはコンフォーマルコーティングとアンダーフィルサービスを提供し、システムの信頼性と堅牢性を強化します。 |
BOMの固定 当社のSQRAMは、長期供給にお応えする部品選定とBOMの固定により、一貫したマテリアルコントロールと品質、および基本3年間の長期供給を提供します。 |
SQ製品に関するご質問、ご相談はこちらにお問い合わせください。
Advantechについて
Advantechは、IoTインテリジェントシステムおよび組込みプラットフォームの分野でグローバルトップシェアのインダストリアル・プラットフォームメーカーです。「Enabling an Intelligent Planet(インテリジェントプラネットの実現)」をコーポレートビジョンに掲げ、近年はIoT、ビッグデータ、AIのトレンドを取り入れ、エッジインテリジェンスなWISE-PaaS AIoTプラットフォームとマーケットプレイスのインダストリアル業界向けソリューションを提供し、クライアントとビジネスパートナーとが結びつきを深め、AIoT時代の新たなビジネスをCo-Creation(共創)できるエコシステムの実現を進めています。
(ウェブサイト:www.advantech.com)