NVR監視システムへのAI実装事例/作業現場や施設での接触事故を防止

2021/05/10

#事例

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物流センター、倉庫、建設現場では、危険な機器との接触事故により毎年何千人もの負傷者が出ています。これらの事故の多くは、機械の近くにいる人や物を赤外線・物体検出機を使用することで回避できます。

近年、アメリカ（USA）の多くの建設現場では、20～30台のカメラのライブ映像を同時に分析するリアルタイム映像検出システムが利用されています。AI画像処理を活用したこのシステムは現場の作業員や機器の可視性を高め、従業員が不注意で動作中の機械に近づいた場合など、潜在的に危険な状況に対処できます。クラウドを介して画面付きデバイスでリアルタイムのライブ映像を閲覧できるほか、リアルタイムの警告通知や、SMSや電子メールなどでもデバイスに通知が送信されるため、事故の発生率を下げることができます。

システムの要件

「AI NVR セキュリティシステム」

AI を活用した NVR（ネットワーク・ビデオ・レコーダー：ネットワークカメラの映像をIPネットワークを経由して録画する機器）→多数の作業現場を同時に監視
既存の防犯カメラと新たに設置された高解像度カメラの両方にAIソフトウェアを連携（スマートセキュリティシステム）
誤報を最小限に抑え、危険な事態が発生した場合にはリアルタイムで警告通知をデバイスに送信
現場からのライブ映像を詳細な分析、保存するために、管理室へ送信→潜在的に危険な現場環境を特定し、作業現場や施設の安全性を向上

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システムの詳細

「AI NVR セキュリティシステム」は下記の４つの層から構成されます。

第1層：高解像度の防犯カメラ

第2層：お客様のソフトウェア（NVIDIA® AGX Jetson Xavier™ システムを活用）を搭載した４～30台の既存の防犯カメラ。リアルタイムで映像フレームを処理し、潜在的に危険なイベントを識別する映像解析を実行します。

第3層：危険なイベントが識別された場合、警告通知を作成するために必要なデータを即座に受信。その後、クラウドを介して警報通知がデバイスの画面上に表示されます。

第4層：SMSまたは電子メールを介してデバイスに警告通知が送信されます。

「AI NVR セキュリティシステム」の自動応答時間は、安全性を向上させるために非常に重要です。Advantechの「MIC-730IVA」は、この「AI NVR セキュリティシステム」の映像のリアルタイムAI分析に最適なネットワークビデオレコーダーです。「MIC-730IVA」は、カメラからの8つのライブ映像を直接受信することができ、産業用PoEスイッチ「EKI-2528PAI」を活用すれば、10～20のライブ映像を同時に受信することができます。NVIDIA® AGX Jetson Xavier™を搭載しており、8つ以上のライブ映像を安全、かつ同時に直接処理することができます。

「MIC-730IVA」は、Seagate Technologyの AI ストレージ技術が詰まった 3.5インチ 10TB SATA HDD 2基を搭載しています。同社の「SkyHawk AI （監視用ハードディスク・ドライブ）」は、DVR （Digital Video Record：監視カメラ・防犯カメラの映像や音声などを、ハードディスクにデジタルデータとして記録する機器）および NVRシステム向けに設計されています。「SkyHawk AI」には、強化された「 Image Perfect™ ファームウェア」と「SkyHawk Health Management」が搭載されており、「MIC-730IVA」と組み合わせることで、ビデオ分析用の安全なビデオ・ストレージが実現できます。