国内初!Qualcomm製CPU+AIエンジン搭載 システム オン モジュール「ROM-2860」を販売
2024/04/24
〜CPUにQCS6490を搭載し、オープンスタンダードモジュール(OSM)規格に準拠〜
アドバンテック株式会社(TWSE:2395 東京都台東区、以下、アドバンテック)は、米国Qualcomm Technologies, Inc.(以下、Qualcomm) のAIエンジンを内蔵したOctaコア QCS6490プロセッサ搭載したシステム オン モジュール「ROM-2860」の販売を開始しました。 高い処理能力に加えAI推論機能が備わった「ROM-2860」は、オープンスタンダードモジュール(OSM)のSize-L規格(45 x 45 mm)に準拠。手のひらサイズの組込みモジュールとして、よりインテリジェントなソリューションの実現に貢献します。 なお「ROM-2860」は、本日、2024年4月24日 〜 4月26日に開催されます「第13回 IoTソリューション展」の弊社ブースにて展示いたします。
Japan IT Week 【春】 「第13回 IoTソリューション展」 ■日 時 : 2024年4月24日(水) ~ 26日(金) 10:00~18:00 (最終日のみ17:00終了) ■会 場 : 東京ビッグサイト 東5ホール 小間番号(33-6) ■サイ ト : https://www.japan-it.jp/spring/ja-jp.html |
コンピュータ オン モジュール「ROM-2860」 |
■ 手のひらサイズ「ROM-2860」の特長
超小型のフォームファクタOSM Size-L規格に、TDP 6.9WのOctaコア QCS6490プロセッサを搭載した「ROM-2860」は、高い処理能力を発揮します。[ QCS6490プロセッサは、ミドルレンジのx86プロセッサよりも20%処理能力に優れ、消費電力も大幅に低減 ]
またUbuntuに加えWindows 11 をサポートしており、Qualcommの最大のメリットでもある低消費電力のもと、安定した動作を実現。CPUだけでなく、GPU、Wi-Fi、モバイルネットワーク、AIエンジン(NPU)などがオンボード実装されており、新規アプリケーションはもちろんのこと、既存のアプリケーションのリプレースにもシームレスに対応できます。 この手のひらサイズの「ROM-2860」は、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)や組込み市場など幅広い業界で導入いただくことが可能です。■ オンボート実装(SoC)されたAIエンジンの利点
オンボード実装された「ROM-2860」のAIエンジンは、耐久性に優れていることはもちろん、12TOPsの性能により、2台のカメラ入力やH.264/265のビデオコーデックに対応していることから、耐振動やシームレスなビデオキャプチャ処理を必要とするアプリケーションに最適な組込みモジュールです。 本スペックは、カメラ、レーダー、LiDARを使用して最初のAIモデリングを行い、その後、物体検出、ルート最適化、ローカライゼーション、衝突回避など、タスクの推論機能を学習する自律移動ロボット(AMR)の運用効率を向上させます。 また開発者向けにも、Microsoft Azure AI Service、Qualcomm Snapdragon Neural Processing Engine(SNPE) SDK、Qualcomm AI Hubなどのさまざまな開発ツールを提供しており、機械学習の開発や、Aware、Azure、その他のクラウドサービスプロバイダへの変更も、効率よく実現できます。さらに64ビットプログラムをサポートしていることから、ARM64との互換性を確保し、既存プロジェクトのバイナリ・コンパイル※が簡素化できるという利点もあります。 ※Visual Studio Ver1.59~対応■ 豊富なインターフェイスでAIoTアプリケーションに最適
「ROM-2860」は、5G/Wi-Fi 6用のPCIe Gen3、LPDDR5、UFS、USB 3.2、URAT、GPIO などをさまざまなインターフェイスをサポートしています。またDSI、DP、eDPの映像出力にも対応しており、フルHD解像度でデュアルディスプレイにも対応しています。多くのIoT アプリケーションにおいて、デバイスとのシームレスな接続は重要であり、「ROM-2860」はこのニーズに応えることが可能です。 アドバンテックは、Qualcommとの戦略提携を発表(プレスリリース : 2024年4月10日)しました。今後もエッジデバイスの市場拡大のために、Qualcomm製CPUを搭載し産業用デバイスや開発支援ツールなどトータルソリューションとして、ハードウェア・ソフトウェアともに開発してまいります。■ 「ROM-2860」の主な仕様
型番 | ROM-2860 | |
フォームファクタ | OSM 1.1 Size-L規格 (サイズ:45 x 45 mm) | |
プロセッサ | CPU QCS6490 TDP 6.9W 1x Gold plus core 2.7GHz 3x Gold cores 2.4GHz 4x Silver cores 1.9 GHz | |
メモリ | LPDDR5 8 GB 3200MT/s ※オンボード実装 | |
映像出力 | 1 (4lane MIPI-DSI) 1 (DP 2レーン) 1 (eDP1.4) ※デュアルディスプレイ対応 | |
グラフィック | Andreo GPU 643 / OpenGL ES 3.2/ Open CL 2.0 Andreo VPU 633 / 4K30エンコード/4K60 デコード / H.264、H.265 | |
LAN ※チップセット | 2 (RGMII) 10 (100/1000 Mbps) | |
インター フェース | PCle/ USB | 3 (PCle Gen 3.0 x1 (8Gbps)) 1 (USB3.2 Gen 1x1 (5Gbps)) 1 (USB 2.0) |
SDIO | 1 (4-bit for SD card) 1 (8-bit for eMMC) | |
シリアル | 4 (4-wire UART) 1 (コンソール) | |
カメラ | 1 (4レーン MIPI CSI(OSM)) 1 (4レーン MIPI CSI (via vender reserved pins) | |
その他 | 1 (SPI) 16 (GPIO) 2 (12C) 6 (PWM) 2 (12S(Audio)) 1 (UFS 3.1) | |
電源 | 5V | |
使用温度範囲 | -20℃ ~ 70℃ |
▶ 「ROM-2860」の詳細およびデータシート こちら
関連情報
▶ ROM-2860 Windows On Arm 開発キット こちら |
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