NVIDIA Jetson Orin搭載ベアボーンPC EPC-R7300
アドバンテックは、NVIDIA® Jetson Orin™ NXおよびJetson Orin™ Nanoシステムオンモジュール向けの産業用ベアボーンPC「EPC-R7300」を発表します。強力なNVIDIA Jetson Orinモジュールを活用することで、より低消費電力(7~25ワット)で20~100 TOPSのAI性能を発揮します。
また、AIを容易に導入できるよう、超小型のフォームファクター(152×173×50mm)と多様なリアI/O構成オプションを備えており、エッジ推論を利用した次世代のロボットや監視などのアプリケーション向けに優れた柔軟性と演算性能を実現します。
NVIDIA Jetson Orin NXとOrin Nano向けAIキット
産業グレードベアボーンPC「EPC-R7300」は、量産仕様のキャリアボードとRS-485、CANバス、複数のイーサネットポートを含むメインI/O機能を搭載。NVIDIA Jetson Orin NXおよびOrin Nanoモジュールをサポートしており、開発者のさまざまなコンピューティングニーズを満たしています。
NVIDIA JetPack 5.1に対応し、NVIDIA開発キットからベアボーンPCへの移行や異なるJetson Orinモジュール間の移行を容易することができ、AI開発者がドライバのインストールや設定を行うことなく、I/Oを自動的に作動させることができるようになります。
画像推論を含むエッジAIアプリケーションは、高解像度のカメラ入力を必要とします。それらインテリジェントビジョンベースシステム向けに「EPC-R7300」はUSB、IP、MIPI-CSIカメラインターフェイスを提供します。
さらに4K解像度ディスプレイ用のHDMI 2.0ポート×1、データ接続用のGbE LAN×2、USB 3.2 Gen 1ポート×2、無線モジュールおよびストレージ拡張用のM.2スロット×3(1×2230 E-Key for Wi-Fi 6 and Bluetooth, 1×3042/52 B-Key for 4G/5G, 1×2280 M-Key for NVMe SSD)を備えています。
多彩なリアI/O構成
「EPC-R7300」は、1つのキットで異なるアプリケーションの要件を満たすように設計されており、シリアルポート(RS-232、RS-485)、絶縁型DIO、USB 2.0、4ポートGbEハブを含む最大5つのリアI/O構成を用意し、システムの機能拡張を実現します。拡張I/OドライバはすべてNVIDIA JetPack 5.1に対応したボードサポートパッケージ(BSP)に統合されており、追加の統合作業なしに優れた機能を提供することが可能です。
1 x RS-485, 1 x RS-232, 1 x 4 DIs & 4 DOs |
1 x GbE, 2 x USB2.0, 2 x RS-232 |
1 x CAN bus, 2 x RS-232
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4 x GbE |
4 x GbE (3 x LAN, 1 x WAN) |
ROS2 Suite - ロボティクス開発・統合に対応
これらのJetsonベースのプラットフォームは、アドバンテックのAIM-Linux組込みソフトウェアをベースに構築され、Robot Operating System(ROS)環境をサポートするために設計された、協調性と実績のあるソフトウェアパッケージであるROS2 Suiteによってサポートされます。
ROS2 Suiteには、SUSI APIが含まれます。SUSIは、デジタルI/O、I2C、ウォッチドッグタイマーを直接監視・制御することができるアプリケーションインターフェイスのソフトウェアスイートです。産業用プロトコルとエッジ時系列データベースソフトウェアも、ROSアプリケーションのために実装されています。さらに、RVIZやMoveItなどの一般的なROSユーティリティがあらかじめ統合されており、アプリケーションの開発期間を短縮することができます。Isaac ROS SDKはROS2 Suiteに統合され、プロセッサ内部のGPUを使用したエッジインテリジェンスの効率を高めることができます。これらの高いソフトウェアの統合性を持つ「EPC-R7300」は、ロボティクス開発に必要な時間とリソースを大幅に削減することができます。
EPC-R7300 主な特徴
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